2015 MITSUKOSHIはなばな祭 出展

『花時間』主宰で行われた日本橋三越の店内を装花する企画に、高さ240cm × 幅240cm × 奥行き150cmのアーティフィシャルフラワー作品を出展しました。

テーマは、『花のテロワール』。テロワール(Terroir)とは、「土地」を意味するフランス語terreから派生した言葉で、「生育環境」という意味を持ち、花の持つ生命力や自然への感謝、春を迎える高揚感などを表現する「大地に根差した花アート」というコンセプトで制作しました。

作品コンセプト

天井の高さが3m以上ある新館のエントランスで、自立する作品を作らなければいけなかったため、大きさや大胆さが必要な半面、安全性への配慮が大きな課題でした。

デザインのスタートは、『苔の大地から立ち上がった大きな流れ』と『花たちに包まれたい』という2つのイメージでした。鉄骨以外、すべてMAGIQのアーティフィシャルフラワーで制作しましたが、苔のみずみずしさや3種類の枝のリアル感が、この作品の核になっています。

また、花に包まれるために考えた出したのが≪鏡≫でした。花たちをあえて枝から広げず、作品に近づいて下から見上げた時に一番美しく見えるようにアレンジしました。そしてまたふと下を見て鏡を覗きこんだ時に、もう一度驚いてもらえたら嬉しいと思いました。

制作を終えて

水がいらないアーティフィシャルフラワーだからこそできた作品であり、またそれ以上にアーティフィシャルフラワーでしか表現できない花合わせの華やかさを形にできた作品でした。

1ヶ月間、多くのアーティフィシャルフラワーをあまり知らない方々に見ていただけたこと、またわざわざ足を運んでくださった方々から、たくさんの感想をいただけたこと、本当に有難く、嬉しいことでした。ありがとうございました。

今回のチャレンジで、ますますアーティフィシャルフラワーの可能性と美しさに魅了されました。まだまだ経験不足であることを反省しつつ、また新しいチャレンジをしていけたらと思っています。